英国の道路研究所で表面の滑り抵抗を測定する目的で開発されたもので、日本道路公団、日本道路協会等が調査に採用しています。しかし現場での設定方法が困難であり、測定子の状態、測定環境下の温度・湿度等の係数を入力する計算式を採用するため、現場条件等により数値のバラツキが発生し、又測定者の読み取る角度による数値読み取り変動も発生する(この試験機は基本的に車との対応を考慮した設計となっているので、人間の歩行時の動作の滑り基準に適用するには注意が必要)
BPST測定機・(開発=英国国立道路研究所)
【振り子の先端のすべり片を滑らせた際に損失するエネルギーから算出】
【動摩擦係数測定(DCOF)】 【測定値表示単位】 BPN(British Pendulum Number)値 BPN=0.00(最小値)~150.0(最大値)
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※アスファルトなどを走る車のすべりを考査するには適当
※1989年3月、東京都建設局から出された『歩行者系道路のカラー舗装設計・施工指針(案)』の
なかで、BPSTが歩行者の感じるすべりを測定する試験機として取り上げられ、すべり基準として
BPN値40以上と記されています
東京都土木技術研究所設定
【雨がかかる公共の場所に使用する舗装材を対象とした基準値】
(取り扱う際は次のような点に注意)
n 基準値「BPN40以上」は「雨がかかる公共の場所」が対象
n 振り子式のBPSTは凹凸の大きな面では安全性が過小評価され、凹凸の小さい面では過大評価される傾向がある
n この試験機は、基本的に車との対応を考慮の為、人間の歩行時の動作と対応しない場合もあります
【床面測定値による評価】
BPN数値 |
評価分類 |
24以下 |
危険 |
25~34 |
最低の範囲 |
35~64 |
満足できる範囲 |
65以上 |
優秀 |